ちゃんと検査・ちゃんと治療。子宮頸がんからあなたを守る - 子宮頸がん検診 啓発サイト -

子宮頸がんになっても妊娠できますか? 子供を産めますか?

子宮頸がんになっても妊娠できますか? 子供を産めますか?

子宮頸部円錐切除術

子宮頸がんの進みぐあいで変わります。
一般的に、目視でがんと診断できない状態(微小浸潤がん)では、病変部を含めて子宮膣部(膣部:子宮の下部で、膣鏡で観察できる範囲)を円錐形に切り取る手術を行えば妊娠可能です。
この手術後に妊娠すると、妊娠9か月以降での早産が増えるとの報告があります。手術の結果、頸管部(子宮頸部:外子宮口と内子宮口の間)が短くなり、その結果、早産が増えると考えられています。妊娠を希望する場合は、手術前にそのことを担当医に伝えることが大切です。がんなので、必要にして十二分な切除が行われることが多いですが、必要にして十分な手術を行うことで早産防止を可能にできる場合もあります。
進行したがんは通常、子宮と周辺組織診を含めて広範囲に切り取る手術(子宮頸がん根治術)を行いますが、条件が合えば広汎子宮頸部摘出術を行い、妊孕性(妊娠のしやすさ)を温存できることが可能です。がんの大きさや部位などを検討し、がんを十分に切除でき子宮側から見て子宮頸部を残すことができると判断できれば、この手術が可能となります。
これまで述べてきたのは、皮膚組織に類似した扁平上皮がん症例で、同じがんでも分泌細胞(粘液を出す細胞)由来の腺がんについていえば、微小浸潤線がんは個々の症例によって扱いが異なり、進行がんでは子宮頸部温存治療を行っていません。
関連情報

重要:本サイトの内容、回答及び推奨事項は、医療機関の受診、診断又は治療に取って代わるものではありません。本サイトを読んだことにより、医師のアドバイスを無視したり診察を受けることを遅らせることのないようにしてください。