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子宮頸がんにはどのような人がかかりやすいの?

⼦宮頸がんは、性体験のある⼥性なら誰でもかかる可能性があります。⼦宮頸がんの原因であるヒトパピローマウイルス(HPV)は、ありふれたウイルスで、性交渉によって感染します。性体験のある女性の80%以上が⼀⽣に一度はヒトパピローマウイルス(HPV)に感染すると⾔われています。

20代~40代に急増

図:子宮頸がんの罹患率と死亡率(国立がんセンターがん対策情報センター)

子宮頸がんは、近年特に20代~40代の若い女性に急増しており、女性特有のがんの中での発症率は乳がんに次いで第2位、20代から30代の女性が発症する全てのがんの中で第1位を占めています。そして、毎年国内で16,000~17,000人が細胞診で異常ありと診断され、2,500人の女性が子宮頸がんで亡くなっています。

急増の原因

セクシャルデビューの低年齢化
20代~40代前半の若い女性に急増している原因の1つに、セクシャルデビューの低年齢化があげられます。
子宮頸がんは、HPVに感染してから発症までに約10年かかると言われています(個人差があります)。
10代前半からの性経験が、子宮頸がんの発症を早めているのです。
注)87-02年までは、高3の初交経験者累積者率。2005年からは集計方法が変更になり、各学年における初交経験率を示す。2008年は中1-2年は調査実施せず。
都性研 '05年児童・生徒性意識性行動調査一部改変
(東京都幼小中高心性教育研究会(都性研)が、1981年以来、3年毎に都内各校種、各学年の男女500人以上の児童・生徒を対象に実施してきた性意識・性行動の実態調査)

検診受診率の低さ

HPVには100種類以上の型があり、そのうち約15種類のハイリスク型と呼ばれるHPVが子宮頸部異常やがんを引き起こす可能性があります。
ハイリスク型HPVへの感染が長期間(長い人で10年)持続することで、子宮頸がんになります。定期的に細胞診検査を受けることで、がんになる前(前がん病変)の段階で発見することが可能なのです。

しかし、残念なことに日本での子宮頸がん検診の受診率は、欧米に比べて低く、約25%にとどまっています。